ものとこころの環境整備
もっと自由に
2019年07月03日
ビーラブカンパニーさんのご朱印部に誘って頂いて、
熊野那智大社までお参りに行ってきました。
青岸渡寺の三重塔との景色が有名ですね。
写真で見たことはありましたが、
実際に見るのとは違います。
那智の滝は、落差約130メートルという、
また、前日の雨で水量が多く、
水量と音が
圧倒的な迫力でした。
落ちて行く途中の岩肌で、
水の流れが変化するのですが、
まるで、馬か、龍が進んで行くようにさえ見えます。
いつまでも見ていても飽きない光景に、
みんな、ただただ黙って見ていました。
ここのご神体は、
この那智の滝なのですが、
いつごろからあったのか。
平安時代には、もう熊野詣でが行われていたようですから、
2000年近くは経っているのでしょうか。
その那智大社から、
海の方へ下って、
補陀洛山寺というお寺があります。
このお寺は、補陀洛渡海で知られています。
補陀洛渡海というのは、
補陀洛、遥かの南洋上に存在する観音浄土を目指して、
海へ出ていくことをいいます。
この小さな小舟に乗るのですが、
窓も何もありません。
乗船後に出入り口が板で閉ざされます。
もともとは、即身仏のように、
自らの意思で行われていたのでしょうが、
そうではない時もあったようで。
井上靖の小説「補陀洛渡海記」にも描かれています。
最初は崇高な?意思によって行われていたのかもしれませんが、
強要されることのなんと哀しいことでしょう。
信仰と宗教とは似て非なるもの。
人の作った理のなんと不条理なこと。
もっととらわれずに生きられれば良いものを。
最後までお読み頂き有難うございます。
Posted by ものとこころの環境整備